全ての部品を自社開発しているNIDEONでは、プラグに、Au(金)、Ag(銀)、Rh(ロジウム)、Ni(ニッケル)などあらゆるメッキを行うことが可能ですが、通常使用するシールドケーブルには電機業界で最も採用されているNi下地に硬質金(24金)のメッキが最適だと考え、これを採用しています。市販されているシールドケーブルのプラグもNi下地にAuメッキの仕様が多いのですが、市販プラグの金メッキを測定して驚きました。金メッキの厚さが、大手電機メーカーの接点で採用される厚さを満たしていない製品がほとんどで、中には金の厚みが0.01μm(0.01ミクロン)しかない製品もあったのです。金メッキの厚さはそのままコストアップにつながります。また、均一に厚くするには特別の技術と特別のメッキ液が必要となりますが、NIDEONではコストを無視して電機業界で最高とされる2μm(2ミクロン)以上の厚さの金メッキを『Arist Crafts』ブランドに採用しました。加えて、お客様にお届けするプラグは全て、蛍光X線膜厚測定装置でメッキの厚みを測定し、Guranteeに数値を明記してお届けします。
メッキはメッキの種類や厚さと共にメッキを行う工程管理がとても重要です。メッキを行う金属表面の汚れを落とす洗浄工程、メッキの密着性を向上させるための、メッキする金属表面を活性化させる工程、金メッキの下地となるニッケルメッキを適正に行う、Niメッキ工程など数多くの工程を丁寧にやらなければ欠陥(ピット)の無い良質なメッキは実現できません。欠陥の無い厚いめっきを実現するために、NIDEONでは国内の金メッキに特化したメッキメーカーと電子顕微鏡を使い、メッキ表面の分析を行いながら、『Arist Crafts』用の金メッキ工程を開発し、全てのメッキ工程を日本国内のメッキ工場で行っています。
AZプラグの宝飾品に劣らない滑らかな輝きを持った金メッキは、厳密に管理されたメッキ工程の結果でもあります。